fc2ブログ

雑感

 ひところに比べて、朝夕過ごしやすくなってきました。という定型文がやっと使えるようになってきました。未曽有の猛暑の中で多くの草花が夏を乗り切れずに(私の管理も悪いのでしょうが)枯れてしまった中で生き残ったものはきっと生命力の強い選ばれしものなのでしょうね。当園も選ばれる園になるように頑張っているところです。
 とは言え、少子化の波はとどまるところを知らず、2022年の日本の合計特殊出生率は1.26です。夫婦二人の間に生涯に1.26人しか生まれない計算になります。お隣の韓国はなんと0.78、中国も1.09だそうです。東アジアのドラゴンであった3か国が軒並み経済的苦境にある理由も何となくわかります。
 東アジアだけではありません。北欧フィンランドは1.32。他の北欧諸国も軒並み出生率の低下にあえぐようになってきました。かつて日本の少子化対策の見本と言われていた国々です。
 もはやアメリカ合衆国を除く「先進国」では少子化はトレンドです。
 かつて第1次世界大戦前後のヨーロッパは各国ともに少子化に見舞われて、その理由を女性の社会進出に求める空気がありました。それでも今よりははるかに働く女性は少なかった時代ですけどね。
 ナチスドイツが支配したドイツでは女性を職場から家庭に戻す運動が積極的に進められていました。しかし、その後すぐに第2次大戦がはじまって、足りない労働力を補うために女性の勤労動員に頼らざるを得なくなったのでこの運動に効果があったのか否かはわかりません。
 でもこの後女性は家庭にという考え方はヨーロッパでは少なくとも表向きはタブーになりました。
 日本では欧米とは必ずしも同じ軌跡をたどりませんが、流れとしてはほぼ同じです。
 1972年。万博の次の次の年、シングルレコードの売り上げ一位は「ぴんからトリオ」の「女の道」です。
 参考までに歌詞を載せます。
  私がささげた その人に
  あなただけよと すがって泣いた
  うぶな私がいけないの
  二度としないは 恋なんて
  それが女の道ならば
 名曲ではありますが、今では言うこともはばかられる歌詞です。

 「女の操」という曲もありました。
  あなたの けしてお邪魔はしないから
  おそばおいてほしいのよ
  お別れするより死にたいわ
  おんなだから

 今では考えられない歌詞です。
 
 今でもやっているかはわかりませんが、高校生短歌コンクールというのがあって
 応募作に男子のことを「おまえ」とか「あいつ」と呼ぶものが頻発して、「せっかく『君』という美しい日本語があるのになぜ使わない?『君』は男女どちらにも使える」と苦言を呈されていたことがあります。
 今から思えば女性が社会的に低位に置かれていることに対するささやかな抵抗が見られて、それはそれで驥尾(きび)にふれているかなとも思います。

 現在はこれでも女子の地位は飛躍的に向上しています。女性の就業率でみれば日本は既にアメリカやフランスを上回っています。就業率の向上だけが地位の上昇ではなく、「女も働け、そして子育てもしろ」という、それはそれで新たな問題も起きています。
 私は男ですが「女性はスーパー(ウー)マンか?」と言いたい。
 このような中ですが幼稚園の本分は教育にあります。よりよい教育を目指して頑張りますのでよろしくお願いします。
 つながらない文章ですみません。

 

スポンサーサイト



Comments







非公開コメント